旬の魚
喜知次 (きちじ・きんき) 【Bighand thornyhead】
栄養・効能
キチジは、深海魚なので脂が多いのが特徴ですが、この脂の中にコレステロールを低下させ、血圧を下げる働きのあるDHAや血栓を作りにくくするEPAが多く含まれます。最近の研究では、キレル子供には魚の摂取量が少なく、そこにDHAが関与しているとの報告もあります。また、赤い皮の色素のアスタキサンチンには、がんの抑制作用があることも研究され、皮を残さず食べるほうが栄養を多く摂取できます。
プロフィール
駿河湾以北の太平洋岸、水深300mから1,000mの深海に生息し、エサが少ないことから体内に栄養を蓄積している。味もよく、栄養も豊富なさかなです。「キチジ」の名は、その鮮やかな魚体がめでたい席につきものということからで、「喜知次」、「吉次」と書きます。
選び方
キチジのような目の大きな魚の見分け方は、まず目を見ることです。目が黒く澄んでいるものは鮮度のよい証拠です。深海に住むため、水揚げされると目が少し飛び出したようになりますが、鮮度が落ちるとこの飛び出したものがくぼんできます。体の色では、鮮やかな赤色でみずみずしいものを選びましょう。
栄養成分表
生/3枚おろしの場合(100g中) | |||
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水分 | 63.9g | ビタミンA | 220IU |
たんぱく質 | 13.6g | ビタミンD | 140IU |
脂質 | 21.7g | DHA | 1470mg |
ナトリウム | 75mg | EPA | 1470mg |
カリウム | 250mg | ||
亜鉛 | 110μg | エネルギー | 262kcal |